
下図にヘキシンの構造異性体とオクタンの気液平衡の計算例を示しています(マーカーが実験値です)。 COSMOthermではわずかな構造の変化に伴う物性の変化も精度良く評価し、実験値を再現することができます。 一方、原子団寄与法(UNIFAC)では2-ヘキシンと3-ヘキシンを区別するパラメータが存在しないため、どちらも同じ化合物として扱われ、評価できません。
![]() |
![]() |
Exp. Data and additional information: F. Eckert and A. Klamt, AIChE Journal, 48, 369-385, (2002).
COSMOthermでは、原子団寄与法では取り扱うことができないイオン液体の物性評価が可能です。 右図にイオン液体(1‐ブチル-3‐メチルイミダゾリウム+/PF6-)‐水系への様々な有機化合物の分配係数の計算値および実験値を示しています。 MO計算の結果に基づくため、イオン液体であっても特殊な仮定を導入することなく中性分子と同じ精度で物性評価が行えます。
Exp. Data: J.G. Huddleston, Center for Green Manufacturing, University of Alabama, USA.
高分子をモノマーの集合体と仮定することで、COSMOthermを用いて高分子物性の推算が可能になります。 この仮定に基づいて高分子への低分子ガスの溶解度を計算した例を下図に示しています。下図より、 計算したガス溶解度とその実験値が良く一致していることが確認できます。 この仮定に基づきCOSMOthermでは高分子への溶解度のほかに、蒸気圧、分配係数などの計算が可能です。

Exp. Data: S. Pauly (Hoechst AG) Polymer Handbook 3rd ed., VI, 435ff
