
ADF2013.01では、分子系ではFDE法による局在化した電子状態を用いた 電荷移動積分計算への対応や、TDDFTによる励起状態の記述を改善する ためのrange-separated汎関数やDIM/QM法などの各種方法が搭載されて います。また、周期系ではバンド伝導における有効質量の計算や、金属 結晶に対するフェルミ面の計算などに対応しました。さらに、ReaxFFや DFTBなどの大規模系に対応可能な計算モジュールについて並列計算の パフォーマンスが大幅に向上しています。COSMO-RSなどその他の モジュール、および改良点・変更点の詳細につきましては こちらをご参照ください。
ADF2012.01では、分子系では開殻分子のゼロ磁場分裂や常磁性NMR化学 シフトなど磁気物性関連の機能が強化されたことに加え、 non-self-consistent Green's function法の搭載やSCRF法の機能が拡張 されるなど、これまでは取り扱えなかった周辺環境(二つの電極にはさ まれた単一分子や溶液中のタンパク質環境など)を考慮した計算が可能 になっています。また、周期系では格子ベクトルの最適化計算やフォノ ン分散スペクトル、調和振動子近似に基づく熱力学物性の計算ができる ようになりました。今回より新製品としてリリースするタイトバインデ ィングDFT計算プログラム「DFTB」のほか、MOPAC, ReaxFF, COSMO-RSモ ジュールについても多くの機能追加・改良がなされています。
ADF2010.01では、分子系の励起状態の構造最適化やFranck-Condon解析 による吸収・発光スペクトルなど光化学関連の機能がさらに強化されたことに 加え、3D-RISMによる溶媒効果の取り扱いや周期系の固体NMR計算など、 数多くの機能追加・改良がなされています。また、COSMO-RSにおいても 1800を超える標準的な化合物の表面電荷データベースが用意されるように なり、さらに使いやすくなりました。
ADF2009.01では、磁気円二色性スペクトルや励起寿命を考慮した共鳴ラマンスペクトルなどスペクトル計算機能がさらに強化されたことに加え、Hybrid汎関数を使用したプロパティ計算の機能拡張がなされています。 GUIにおいても、QUILDプログラムのマルチレイヤーの設定や、空間群の指定による結晶構造の構築、より多くのプロパティ(部分状態密度、ELF、STM、etc.)に対応した表示機能など、数多くの機能追加・改良がなされています。
ADF2008.01では、COSMO-RS・fcf・ADFreportなどの5つの新モジュールや AIM解析・周期系のESR計算などの多くの新機能が追加され、ますます機能が充実しました。また、ソフトウェアの基本性能としての計算速度や並列化効率に関しても大幅に改善されました。
ADF2007.01では、スピン-軌道相互作用を考慮した構造最適化計算や、周期系の構造最適化計算に対応するなどの新機能が搭載されています。GUIにおいても、ジョブ管理のためのモジュールであるADFjobsの追加や、結晶・表面構造の構築機能の 追加、より多くのプロパティ表示に対応するなどの機能追加・改良がなされています。
ADF2006.01では、B3LYP等ハイブリッド汎関数の採用、スピン-軌道相互作用を考慮した励起エネルギー計算など高精度計算を実現する新機能が搭載されました。ADF-GUIにおいてもQM/MM計算対応、分子モデル構築の操作性向上など機能追加・改良されています。
